IoT 検定を独学で合格する方法 (4. ネットワーク)
ネットワーク分野は、既存技術の一般的な話と IoT を支える技術に分類されます。IoT を支える技術を中心に抑えておきましょう。
IoTに用いられるさまざまなネットワーク | |
計測 | WSN (Wireless Sensor Networks) |
家庭 | HAN (Home Area Network) : Wi-SUN |
制御 | CAN (Controller Area Network) |
人体 | BAN (Body Area Network) |
近隣 | PAN (Personal Area Network) : IEEE 802.15.4 |
構内 | LAN (Local Area Network) |
都市 | MAN (Metropolitan Area Network) |
世界 | WAN (Wide Area Network) |
データ送信プロトコル
MQTT: Message Queueing Telemetry Transport の略。TCP/IPネットワークで利用できる通信プロトコルで、HTTPよりもシンプルで軽量です。 MQTTは固定長ヘッダーが最小2バイトとオーバーヘッドが少なく、またプロコトルも単純です。そのため、HTTPのヘッダサイズ 50バイト以上に比べると、通信量やCPU負荷、電力消費量が 90%以上も軽減されます。まさに、M2M (Machine to Machine)やIoT(Internet of Things)を実現するのに適したプロトコルですね。 IoTの要。
ブローカー (Broker)
サブスクライバー (Subcriber) :メッセージを受信するクライアント (サーバー側)
パブリッシャー (Publisher) :メッセージを送信するクライアント (デバイス側)
WAN(インターネット接続)
Wifi: 無線LANの規格 (IEEE 802.11) のひとつ。基本的に免許不要です。
IEEE 802.11a: 5GHz帯を使用し、最大リンク速度54Mbps
IEEE 802.11b: 2.4GHz帯を使用し、最大リンク速度11Mbps
IEEE 802.11n: 2.4GHzと5GHzに互換性を持つ。
LTE: Long Term Evolution の略。携帯電話の通信規格です。第3世代携帯電話 (3G) と、第4世代携帯電話 (4G) との間の中間過渡期な技術です。
VPN: Virtual Private Networkの略。インターネット(WAN: Wide Area Network)に跨って、プライベートネットワーク(LAN: Local Area Network)を拡張する技術、およびそのネットワークです。セキュリティ面で非常に重宝されています。
PAN(Personal Area Network)
IEEE802.15.1派とIEEE802.15.1派に分かれています。IEEE 802.15.4は短距離無線ネットワーク規格です。低速な反面、低コスト・低消費電力で、高い信頼性とセキュリティを持つことを特徴としており、IoT技術を支えています。
Bluetooth | 2.4GHz帯を用い,数mから数十m程度を最高24Mbpsで無線接続 (PCや携帯電話の周辺機器)する。 | IEEE802.15.1 |
BLE | Bluetooth Low Energy の略: バージョン4.0で従来よりも大幅な省電力化され、ボタン電池1つでも数年の寿命を実現。ただし、Bluetooth 3.0以前の規格とは互換性がありません。 | IEEE802.15.1 |
ZigBee | センサーネットワークとの接続が主目的なので、転送可能距離が短く転送速度も非常に低速。代わりに、安価で消費電力が少ない。 | IEEE 802.15.4 |
Wi-SUN | Wireless Smart Utility Network の略: 920MHz帯を用い,通信距離500mで数百Kbps程度の省電力無線通信。Smart Utility Networkとは、ガスや電気、水道のメーターに端末機を搭載し無線通信を使って、効率的に検針データを収集する無線通信システムのこと。東京電力の ECHONET Liteが有名。 | IEEE802.15.4g及び4e |
6LoWPAN | IPv6 over Low power Wireless Personal Area Networks の略: IPv6アドレスを持つ低消費電力でオープンなワイヤレス・メッシュ・ネットワーク | IEEE802.15.4 |
IoT 検定に興味がある方は、「 IoT 検定」 一覧へ