ラズベリーパイで定点観測しましょう。(IoT システム導入: 車中温湿度編)

残暑お見舞い申し上げます。

前回の「ラズベリーパイで定点観測しましょう。(外気温湿度編)」に引き続き、今回は車中の温湿度を測定してみました。車の中は熱中症になりやすいと言われていますが、実際どうなのでしょうか? その疑問にお答えすべく、ラズベリーパイで定点観測してみました。

日時: 2018年8月4日 (土)
天候: 晴れ
場所: 横浜市 [車中: 我が家のガレージ(カーポート有)]

気温[℃]と湿度[%]の日変化 (横浜市内 車中観測)

気温[℃]と湿度[%]の日変化 (横浜市内 車中観測)

測定方法と観測場所

ラズベリーパイ 車中気温湿度観測(その1)

ラズベリーパイ 車中気温湿度観測(その1)

ラズベリーパイ 車中気温湿度観測(その2)

ラズベリーパイ 車中気温湿度観測(その2)

その他参考情報

気象庁が発表している観測データを以下に示します。

8/2(木): 最高気温 35.5   最低気温 27.2
8/4(土): 最高気温 34.3 最低気温 27.3

両日とも快晴で最高気温も35度近くのため、前回の外気温湿度編 2018年8月2日 (木)とそれほど差異がないことが分かります。

考察: この観測結果から分かったことが2点あります。

  1. 温度と湿度が反比例の関係となっており、外気編と同じ傾向です。
  2. 外気編と比較しますと、今回の車中編のほうが 温度値 2~3 度高く観測しています。

車はカーポート下に駐車されていますので、センサーおよびラズベリーパイは直射日光が当たらないように配置しています。しかしながら、日中の 9:35 から 16:45 まで 気温が40度以上持続しており、最高気温が 43度となっています。この観測結果から、カーポートの日陰の環境下でも、車中の温度は外気温よりも高いという結論に至ります。なので、「日陰の駐車だから安心」とは思わず、車中の熱中症には気を付けましょう。ましてや、炎天下の中で駐車している車の中は、これよりもかなり過酷な環境になることは容易に想像ができますね。

ラズベリーパイでの見える化

 このように、見える化には気温と湿度という観測値(数字)を添えることが重要です。それは、対象となる状況を様々な条件で数値比較でき、「暑い」という言葉よりも具体的な調査や検討が進めることができるからです。今回の定点観測では時間的な変化も捉えていますから、さらなる熱中症の原因究明と改善・対策に生かせそうですね。ラズベリーパイ色々と使えますよ。

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