スムーズな演習は簡単そうに見えますが、実は用意周到された裏方さんの賜物

近日、ラズベリーパイを使用した IoT 実習の講義を開催します。色んなセンサーやデバイスを、実際に設計して Python プログラムで動かす内容となっています。

自分でプログラムを作成しデバックをし、試行錯誤しながら実機で動作確認をしていきます。動作結果が目に見えた形で体験できるので、結構楽しいです。これが、演習の醍醐味とでも言いましょうか。有難いことに、アンケートの結果でも受講生から好評の声が多いです。確かに、座学一辺倒の講習よりも IoT を楽しく身に付きますからね。

ただし、そのような演習では、舞台裏の裏方は「かなり念入りの準備」をしています。 そのような準備の一環として、講義前に使用する電子部材を確認しています。自分の講義テキストや設計がたとえ完璧であっても、発注ミスや初期不良品の混入のリスクがありますので、毎度納入確認は欠かせません。

ラズベリーパイ演習での電子部材

このあたりが座学の講義と違って、実習ならではの地道な作業なのかもしれません。 特に、初心者を対象とした演習ではなおさらです。何も問題なくスムーズに演習が進行するには、それなりの苦労と気遣いが伴います。

それは、まるでテレビの人気番組である「はじめてのお使い」のごとく。主人公の子供はお使いのミッションを果たそうと一生懸命に努力しますが、その陰では
大勢のスタッフが一挙手一投足に見守っていますよね。

演習でも同じようなことが言えます。スムーズに進行している講義や演習は一見簡単そうに見えますが、「 実は用意周到された教材や学習環境の賜物」、だと講師業を携わってから身にしみて分かるようになりました。一般的な研修の評価で「講師のしゃべりがうまいとか、話がおもしろい」とは、実に表面的なことです。黒子で「縁の下の力持ち」になっている裏方さんには、感謝の念に堪えません。謝謝。

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