経験値は、説得力を増す。

先日、ある勉強会に出席しました。そこでは、あるケース事例を元に、どのような問題や対応策、さらに法律面ではどういった観点がポイントになるのか、等々を議論しました。
進行は、プレゼンターがその事例を読んで説明する形式でした。色々やっかいな出来事や、問題点等々を。当初は、プレゼンターがその事例を読み、私もその字面を目で追って理解しているつもりでした。後で自分でも分かったことですが、それは分かったようなつもりでして、馬耳東風のような状態だったようです。そこで、転機が来ました。
一通り、プレゼンターが説明を終えました。そして、その後に「これらの事例は名前や固有名詞を伏せていますが、実は私(プレゼンター)の身の回りで起きた事件です」とポツリ、告白めいたように。そうすると、そこからプレゼンターがお話になる補足説明や、質問に対する回答が、一挙手一投足、ストーンと頭の中に入ってくるのです。すごくキレのある内容のイメージが浮かんでくるのです。
どうも、そのプレゼンターが経験した実話ということで、私の頭が喰いつき、その事例が頭の中でくっきりとイメージができる状態に変化したようでした。恐らく、この変化は私だけでなく、他の聴衆者も同じで、その証拠に、そこから色々活発な議論が始まりました。

しくじり先生

しくじり先生

なるほど、テレビ番組の「しくじり先生」が面白いのは、同じ理由かもしれませんね。私はバラエティー番組があまり見ませんが、この「しくじり先生」番組は子供といっしょに楽しく視ています。どんな饒舌なアナウンサーでも、体験談としての語り部の人にはかなわないのでしょうね。オリラジの中田先生は、リンカーン大統領のしくじりを単に事実として述べただけでなく、自分の私生活に置き換えて講義していました。さすが芸人、うまいですね。講義内容の構成や、笑いをとっていくポイント等感心するばかりです。この聴衆者が持つイメージバイアスをコントロールできれば、最高のプレゼンターになるのではないでしょうか。私の今後の課題ですね。

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