スキー人口が減って利便性が向上するなんて。(逆ネットワーク外部性??)
先日、久しぶりにスキーに行きました。それも川場スキー場です。前回来たのは、確か20年ぐらいかもしれません。なので、ほとんど浦島太郎状態の気分でした。川場スキー場と言えば、平昌オリンピックの男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智選手の練習拠点で、結構ハードでロングなゲレンデの印象があります。しかし一方で、体育会系一辺倒かと言えばそうでなくもなく、色々アメニティが充実している 川場シティ (kawaba City) があります。こんな豪華設備を持つ巨大な建物が雪山にどーんと鎮座している異様な光景は、20年前に来た時と同じように私を驚かせました。 (^^)
で、現在の川場スキーは、「タイヤチェーン無料レンタル実施中!」のサービスを実施しています。なんと、スキー場もここまで行き届いたサービスを提供しているのですね。知らなったです。雪の降らない地域に住んでいる私にとって、このサービスはとても有難い。年1回限りのスキーのためにスタッドレスタイヤを購入するのは、とても躊躇していますから。今後はこのサービスを利用するかもしれません。さらによく調べると、最寄りのJR新幹線駅から無料送迎バスもあるのですね。これはかなり便利です。時代は変わりましたね。
この「タイヤチェーン無料レンタル実施中!」は、スキー人口がバブルの時(原田知世??)
はあり得ないです。なんせ、あの頃はリフトに乗るだけでも、長い行列ができて相当待ち時間が長ったと記憶しています。ちなみに、以下のグラフは観光庁は発表しているスキー・スノーボード人口の推移です。
参考: http://www.mlit.go.jp/common/001083645.pdf
このグラフによりますと、なんとピーク時の4割強までスキー・スノーボード人口は減少しているようです。利用者数が減少して利便性が高まるとは、経済学のネットワーク外部性に反しますね。では、逆ネットワーク外部性とでも定義しましょうかね。
ネットワーク外部性
ある製品やサービス、商品などの利用者の数が増えれば増えるほど、1人1人の利用者の利便性が上がり、それに伴いそれらの製品の価値が上がる環境のことを言います。世の中で自分1人しかそれを使っていなければほぼ無価値だが、たくさんの人が使っていることで利便性やそのものの価値が上がっていきます。日常生活でも、ネットワーク外部性は様々なところで見て取れます。ビデオのVHS規格、DVDやブルーレイ、パソコンのOS、言語、ファックス、携帯電話などなど、枚挙に暇がありません。
参考: https://ss-wd.com/articles/glossary/62/