MESH センサーの組み合わせはカウンターチェーンを使おう。

MESHでのトイレカウンターのバージョンアップ編を紹介します。

以前のトイレカウンター( ブログはこちら )では、トイレのドア動作のみで検出し判断していました。しかし、これだけでは、トイレの中に人がいるかどうか判断していませんので、誤判断する可能性が高いです。例えば、ドアを開閉しても、「やっぱり、や~めた」といって、用を足さないケースもありますからね。そこで、今回はその改善策を紹介します。人感センサーと組み合わせて、トイレの中に人がいるかどうか実際に検出すれば、上記のようなケースでも対応できます。この対策によって、トイレカウンターがより精度高く判断することできます。

動きタグと人感タグを組み合わせたトイレカウンター

動きタグと人感タグを組み合わせたトイレカウンター

 

ここで注意しなければならない問題点があります。トイレのドアを検出する「動きセンサー」と人を検出する「人感センサー」では、検出するタイミングが異なります。この問題点を解決するため、MESHのレシピで用意されているカウンターを使いましょう! このカウンターで「動きセンサー」がドアを検出するタイミングと「人感センサー」が人を検出するタイミングを調整することができます。下図は、カウンターでその時間差を調整しているMESHのレシペです。カウンターが数多くあるのは、監視タイミングを1時点だけでなく多時点で対応しているからです。例えば、1秒後だけでなく2秒後、3秒後と複数回監視します。これにより、センサーの監視期間を1秒間から3秒間へと広げて、人の動作範囲をより柔軟に対応可能となっています。

負荷が高いカウンター (MESH レシピ)

負荷が高いカウンター (MESH レシピ)

ただし、使用するカウンターの数が少なければいいのですが、上図のようにレシピに使用するカウンターが多いとうまく動作しないようです。どうも、MESHのレシピはカウンターがそれぞれスレッドを持つためか、かなり負荷が高いようですね。それがうまく動作できない原因かもしれません。
そこで、今回さらに紹介したいのは、スレッドを減少させるカウンターの使用方法です。名付けて、カウンターチェーンです。以下のレシピのように、カウンターを数珠つなぎようにつなげる方法です。それぞれのカウンター値は、1秒後、2秒後、3秒後と設定するのでなく、前カウンターとの差分時間(1秒後、そこから1秒後、そこから1秒後)で設定します。

負荷を軽減するカウンターチェーン (MESH レシピ)

負荷を軽減するカウンターチェーン (MESH レシピ)

 

皆様、参考になりましたか。このシステム負荷を軽減したカウンターチェーンをぜひ試してください。

このように色々試行錯誤していくのが、 IoTをシステムに組み込む真髄です。1つセンサーだけでなく、他のセンサーとの組み合わせて、誤検出や誤判断を防ぐ! また、色んな事例を経験して、このような試行錯誤することが欠かせません。これこそが、IoT 自作の醍醐味です。

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